If you are looking for Information about PSU Clementine, Go check their Wiki
Difference between revisions of "User:EspioKaos/Sandbox5"
m (Almost done typing now. I've used maru in place of kanji I don't know off the top of my head. I'll have to look them up later. <_<) |
m (Seems I skipped a section when I was going back and forth between the image I was typing from and this. o: I'll finish the translation later.) |
||
Line 34: | Line 34: | ||
ある日、棚の陰に大きな巻紙が置いてあるのを見つけた。 こんな物は見た覚えがない。 一体何だろうと広げてみると、これは「ファンタシースター千年紀の終わりに」販促用ポスター。 「どうしてこれがここに!?」と驚きながらも、なんとなくそのままにしておいた。 そしてその1週間後、私の元にサントラCDの事を知らせるメールが届いた・・・。 | ある日、棚の陰に大きな巻紙が置いてあるのを見つけた。 こんな物は見た覚えがない。 一体何だろうと広げてみると、これは「ファンタシースター千年紀の終わりに」販促用ポスター。 「どうしてこれがここに!?」と驚きながらも、なんとなくそのままにしておいた。 そしてその1週間後、私の元にサントラCDの事を知らせるメールが届いた・・・。 | ||
− | + | 皆様ご無沙汰しております、IPPOです。 ファンタシースター生まれて早20ねん。 またCDが、しかも元音源版で出る事になるとは夢にも思っていませんでしたので本当に驚いています。 今回、久々にファンタシースターシリーズの曲を聴きながら色々な事を思い出しました。 | |
− | + | 入社2年目のある日、突然部長室に呼び出されて「ファンタシースターIIIのサウンドはお前がやる事になった」と言われた時、私はそこに並んだ上司達の前で固まっていました。 通常はそういう風に担当が決められる事は無く、わざわざ言い渡される事も無いので、今回は一体何なんだろうかと。 そこで変な汗をかいたものです。 そうやってプロジェクトが立ち上がったものの、私はそれまでRPGを遊んだ事がほとんど無く、企画S君のレクチャーを受けながらRPGをやってみて「学習」する事から始めたという・・・恥ずかしながら本当のハナシ。 | |
− | + | そして数年後には千年紀プロジェクト始動。 普通なら私はサウンドルームで作業をするのですが、このプロジェクトだけは千年紀チームのある部署に度を移動するという、これまた異端な形でした。 つまり常にスタッフがすぐ隣にいるわけで、理想的な環境だったように思います。 そうやって細かい所まで把握できたおかげで、「おっさんのダジャレでBGM止めましょう」とか「フレナの歩幅はフォーレンとは違うはずだ」とか、そういう細いネタも生まれました。 ですが決してスケジュールに余裕があったわけではなく、開発室はまさに不夜城。 会社泊まりを避ける言い訳の為に私はハムスターを飼い始め、でも結局そのハムスターを連れて出社するはめになったり・・・その頃の出来事を書くとキリがないほど。 体力的に辛かった反面、とても充実した時期でもありました。 そうやって皆クタクタになりながらマスターアップした直後、会議室でスタッフが一言も話さず、ただ呆然として座っていたのをよく覚えています。 | |
− | + | 私にとってファンタシースターサウンドは、この仕事を続けている中で最大の思い出であり、そして私の子です。 その子達を今でも好きだと言って下さる方がいることが何よりの喜びです。 | |
− | + | 最後に、今までファンタシースターシリーズに関わってきた全ての人達と、そしてプレイ下さった方々に心から感謝します。 | |
またどこかでお会いしましょう。 | またどこかでお会いしましょう。 |
Revision as of 04:23, 27 July 2008
Phantasy Star 1st Series Complete Album liner notes
Contents
From Bo (Tokuhiko Uwabo)
日本語
ファンタシースターの発売からはや20年。
世の中激変をくぐりぬけて、まさか、今、オリジナル音源のアルバムが世に出ることは、かなりニュースです。 このCDの発売にあたって尽力された多くの皆さんへ感謝しています。
今も大切に保管している一本のカセットテープがあります。 ファンタシースター発売から、たしか1ヶ月ほどたったころ、Aさんというファンの方が全曲録音して送ってくれたテープです。手製のケースカバーに入れられたカセットテープに添えられた手紙は、これからも感動する曲をつくってください、といった激励の言葉が書いてありました。 ひとつひとつは印象的で今でも大切にしている思い出のひとつです。
当時は、バブル絶頂期に向かって時代はうねり、TVゲームは熱気を帯び、当然ファンタシースターもその熱気無縁ではありません。 その音楽は時代のケミストリーを受け、"BO"なる変換機を通じて現れたと思っています。 それが力強い活力を喚起する作風であった所以であり、聴くべき人達が聴き、感じるべき人達が感じた、と受け止めています。
もちろん、心の残るゲームはファンタシースターだけではないけれど、ファンタシースターはひとつの源であったと思います。
3Dダンジョンの革新的な表現に大い触発され、文字どおり寝食を惜しんで音づくりに没頭。 そしてWAVEがゲーム機から奏でられ、Aさんとのケミストリーがテープと手紙を生み、そして"心意気のバイブレーション"も一緒に受取った私は、以後それを大きな糧のひとつとして、いろいろな局面に体当たりをすることが出来ました。 運命のバックステージとでも表現しましょうか。
このCDを聴く度に、当時の様子、様々な人達の顔、などなどが熱気と共に鮮やかに蘇ってきます。 昨日を糧とし、今日を生き、明日へ向かう限り、これを単なるノスタルジーではないと感じとっている方は少なくないと思います。 農業経営に取り組んでいる私にとっても同様です。
このCDをひとつのきっかけとして、世代を超え、さらに時代にチャレンジ続ける者達に新しいリレーションが生まれることを期待しています。
English
It has been 20 years since Phantasy Star went on sale.
Considering how much things have changed over time, it was surprising news to me that the original album was so popular. With the sale of this CD, I want to express my thanks to everyone for the assistance they provided.
Even now, I still have a cassette tape which I carefully watch over. It's a tape recording of all of the game's music that was sent to me by a fan called "Mr. A" about a month after Phantasy Star went on sale. Inserted in the hand-made case cover was a letter which read, "Please compose more moving music like this," and other words of encouragement. That's only one of the many memories that left such an important impression on me.
At that time, as we approached the climax of a "bubble period," video games were all the rage, so naturally, Phantasy Star was no different. I think the game's music, influenced by the chemistry of the time period, is when I took the opportunity to become known as "BO." This awakened a powerful energy within myself; it was the reason I would hear what others should hear and feel what others should feel.
Of course, Phantasy Star isn't the only game that I poured my heart into, but it was definitely the first.
...
From Ippo (Izuho Numata, formerly Takeuchi)
日本語
ある日、棚の陰に大きな巻紙が置いてあるのを見つけた。 こんな物は見た覚えがない。 一体何だろうと広げてみると、これは「ファンタシースター千年紀の終わりに」販促用ポスター。 「どうしてこれがここに!?」と驚きながらも、なんとなくそのままにしておいた。 そしてその1週間後、私の元にサントラCDの事を知らせるメールが届いた・・・。
皆様ご無沙汰しております、IPPOです。 ファンタシースター生まれて早20ねん。 またCDが、しかも元音源版で出る事になるとは夢にも思っていませんでしたので本当に驚いています。 今回、久々にファンタシースターシリーズの曲を聴きながら色々な事を思い出しました。
入社2年目のある日、突然部長室に呼び出されて「ファンタシースターIIIのサウンドはお前がやる事になった」と言われた時、私はそこに並んだ上司達の前で固まっていました。 通常はそういう風に担当が決められる事は無く、わざわざ言い渡される事も無いので、今回は一体何なんだろうかと。 そこで変な汗をかいたものです。 そうやってプロジェクトが立ち上がったものの、私はそれまでRPGを遊んだ事がほとんど無く、企画S君のレクチャーを受けながらRPGをやってみて「学習」する事から始めたという・・・恥ずかしながら本当のハナシ。
そして数年後には千年紀プロジェクト始動。 普通なら私はサウンドルームで作業をするのですが、このプロジェクトだけは千年紀チームのある部署に度を移動するという、これまた異端な形でした。 つまり常にスタッフがすぐ隣にいるわけで、理想的な環境だったように思います。 そうやって細かい所まで把握できたおかげで、「おっさんのダジャレでBGM止めましょう」とか「フレナの歩幅はフォーレンとは違うはずだ」とか、そういう細いネタも生まれました。 ですが決してスケジュールに余裕があったわけではなく、開発室はまさに不夜城。 会社泊まりを避ける言い訳の為に私はハムスターを飼い始め、でも結局そのハムスターを連れて出社するはめになったり・・・その頃の出来事を書くとキリがないほど。 体力的に辛かった反面、とても充実した時期でもありました。 そうやって皆クタクタになりながらマスターアップした直後、会議室でスタッフが一言も話さず、ただ呆然として座っていたのをよく覚えています。
私にとってファンタシースターサウンドは、この仕事を続けている中で最大の思い出であり、そして私の子です。 その子達を今でも好きだと言って下さる方がいることが何よりの喜びです。
最後に、今までファンタシースターシリーズに関わってきた全ての人達と、そしてプレイ下さった方々に心から感謝します。
またどこかでお会いしましょう。
English
One day, I came across a large roll of paper that was lying in the shadows of a shelf. I didn't this at all. I was surprised as I unrolled it; it was a promotional poster for Phantasy Star IV: End of the Millennium. "What is this doing here!?" I thought to myself. For some reason or another, it had been placed and left there. About a week after that, I received a piece of mail about my original soundtrack...
...